皆さんこんにちは!
温活・隠れ家サロンふるーる、更新担当の中西です。
本日は第7回温活雑学講座!
今回は温活の歴史についてです。
「温活(おんかつ)」とは、体を温めることで健康を維持・向上させる活動のことです。現代では、温活がブームとなり、入浴・食事・運動・生活習慣の改善など、さまざまな方法が取り入れられています。しかし、この「温活」がなぜ注目されるようになったのか、その背景には日本人の冷え性体質、生活スタイルの変化、東洋医学の考え方、健康ブームの影響が関係しています。
目次
1. 温活の起源:日本人と「冷え」の関係
① 日本人は「冷えやすい」民族?
日本人は、もともと冷えやすい体質を持つと言われています。その理由には、以下のような要因が考えられます。
✅ 筋肉量が少ない
- 筋肉は熱を作る役割を持っていますが、日本人は欧米人に比べて筋肉量が少なく、基礎代謝が低いため、冷えやすい傾向があります。
✅ 低血圧の人が多い
- 日本人は比較的低血圧の人が多く、血流が滞りやすいため、手足の冷えを感じる人が多い。
✅ 湿度の高い気候
- 日本の気候は湿度が高く、冬場は特に体が冷えやすい。特に昔の日本家屋は断熱性が低く、冬場の冷え込みが厳しかった。
このように、日本人の体質や環境は、「冷え」との戦いが避けられないものだったのです。
② 昔の日本人の「温活」習慣
日本では、古くから体を温める習慣がありました。
🔹 温泉文化(縄文時代~)
- 日本には約3000の温泉があり、古くから「湯治(とうじ)」として温泉で病気を癒す文化があった。
🔹 お灸(江戸時代~)
- 東洋医学では、「冷えは万病のもと」と考えられ、ツボに熱を加えるお灸が一般的だった。
🔹 腹巻・湯たんぽ(明治~昭和)
- 腹巻や湯たんぽを使って体を温める習慣が広まる。特に昭和時代は、暖房設備が十分でないため、防寒対策として必須だった。
このように、日本人は「冷え」を克服するための生活習慣を持っていましたが、戦後の生活の変化により「冷え」に悩む人が増えていきました。
2. 温活ブームの始まり:1980年代~2000年代
① 現代人の「冷え」が深刻化
戦後、日本の生活は大きく変わり、「冷え性」が深刻な問題となりました。その背景には、以下のような要因があります。
✅ 食生活の変化(洋食化・生野菜の増加)
- 昔の日本食は温かい汁物が中心でしたが、戦後、パンやサラダなどの冷たい食事が増えたことで、体を冷やしやすくなった。
✅ 運動不足と筋肉量の低下
- 車や電車の利用が増え、日常的な運動量が減少。
- デスクワークの増加により、下半身の血流が悪化し、冷え性が増加。
✅ エアコンの普及による体温調節機能の低下
- 冷房の使用が増え、夏でも体が冷える人が増加。
こうした変化により、特に女性の冷え性が社会問題となり、「温活」に注目が集まり始めました。
② 「冷え性」という言葉が広まる(1990年代)
1990年代になると、「冷え性」という言葉が一般的に使われるようになり、健康雑誌やテレビ番組で特集されるようになりました。
- 1995年:「冷え取り健康法」が話題に。
- 1997年:温活の第一人者・石原結實医師の著書『体を温めると病気は治る』がベストセラーに。
- 1998年:岩盤浴がブームに。
この頃から、「冷えを改善すると健康になる」という考え方が浸透し始めました。
3. 温活ブームの拡大(2000年代~2010年代)
① 「温活」という言葉の誕生(2000年代後半)
2000年代後半には、「温活」という言葉が使われるようになり、女性誌や健康雑誌で特集が組まれるようになりました。
- 2008年:「温活」という言葉が雑誌『anan』で特集され、広がる。
- 2010年:「温活」が健康ブームとして定着し、食品業界・美容業界も参入。
この時期、温活の方法として「ショウガ紅茶」「岩盤浴」「足湯」「よもぎ蒸し」などが注目されました。
② 「冷えは万病のもと」ブーム(2010年代)
2010年代には、医師や専門家の研究により、「冷え」がさまざまな病気の原因になることが明らかになりました。
- 低体温(平熱35℃台)は、免疫力の低下・代謝の低下を引き起こす。
- がん細胞は低体温で活性化しやすい。
この頃から、温活は「美容」だけでなく、「健康管理」としても注目されるようになりました。
4. 現代の温活ブーム(2020年代~)
① 温活市場の拡大
現在、温活は健康・美容・フィットネス業界で大きな市場を形成しています。
✅ 食品業界:生姜紅茶、発酵食品、温活ドリンクがヒット。
✅ 美容業界:温感化粧品、よもぎ蒸しエステが人気。
✅ フィットネス業界:ホットヨガ、サウナ、温活ジムが拡大。
② 「温活×テクノロジー」の進化
最新技術を取り入れた温活商品も登場しています。
- 電熱ヒートベスト・温活ウェア(冬の寒さ対策)
- スマート温活マット(寝るだけで温活できる)
- アプリ連動の体温管理デバイス(体温と健康の関係をデータで可視化)
5. まとめ
温活ブームは、日本人の体質・生活環境の変化・健康ブームとともに発展してきました。
✅ 1990年代:冷え性が問題視される。
✅ 2000年代:「温活」という言葉が登場し、岩盤浴・ショウガ紅茶が流行。
✅ 2010年代:「冷えは病気の原因」として健康ブームに発展。
✅ 2020年代:温活市場が拡大し、テクノロジーと融合。
温活は、これからも「健康・美容・ライフスタイル」の一部として進化し続けるでしょう!
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